飛行船、飽和

食わず嫌いしていた作家の本を読んで、案の定の気に食わなさと、思った以上に心打たれる文体に心が鎮まる。 鎮まるとは、ある意味、心躍ることでもある。 心が静まっているとき、私の頭は船と星のことでいっぱいになる。 いつか巨大な飛行船に乗って、知らな…

月でも城崎でも

(Poets often use many words To say a simple thing It takes thought and time and rhyme To make a poem thing With music and words I've been playing For you I have written a song To be sure that you'll know what I'm saying I'll translate as I…

日記

夢日記をつけると気が狂うと聞いたことがある、わたしは早く気が狂いたいので毎日日記をつける、目が覚めて妙に冴えてる頭を自分で殴って街にでかける、行き場がなくてそのまま反対方向のバスに乗って家に帰る、人混みも風も渋滞も音楽も、どうしようもない…

陸橋で願いごと

でもどうしてこんなに天気のいい日に一人でいなきゃいけないんだろ 一人で川を眺めてる 久しぶりに乗った阪急電車、三宮行き 阪急と京阪乗ると悲しくなる JRはならない できるだけ賑やかな音楽を聴きながら今度の休みに水族館に行こうとか考えてた なんでも…

30分だけ

なにもかもわからなくなった スタート地点に戻ったらよけいわからなくなった こまった 心だけ振り出しに戻った 体は毎秒老いていくのに わからなくなって立ち戻ったら慎重な一歩がもう踏み出せなくなって 我に帰ると信号は4回変わってて 泣きたい 暴れたい …

金木犀とセブンイレブン

好きだった人が隣で「金木犀の香りがする」って言った セブンイレブンの前で煙草を吸った 好きだった人はしゃがんで私の足首に触った 半年前の傷痕まだ残ってた あなたのせいで何もかも美しい思い出になってしまう、の秋